「万引き家族」を観てきました
映画「万引き家族」を鑑賞してきた。
カンヌでも賞を取った話題作である今作。
作品がエンドロールに入った瞬間にまず思ったのが
「これで終わり?」
という感想だ。エンドロール後にも何かあるんじゃないかと期待したのだが、そのまま場内は明るくなってしまった。
「訳あり」としか言いようのない、血のつながらない貧しい家族。家族の在り方はいろいろあるとはいえ、このような形の家族はなかなかないだろう。
血のつながらない家族は、いったい何でつながっているのだろうか。
愛?お金?
作中では、何度もそれを考えさせられる。
「(リリーと妻(安藤サクラ)は)何でつながってるの?普通はお金だけど。」
という言葉がとても残っている。
「普通の夫婦はお金でつながっている」
そういわれてみれば、一緒にいる理由が
「経済的に一人では生きていけないから」
というだけに過ぎない夫婦も多いのかもしれない。
作中の「万引き家族」はいったい何でつながっているのか。
残念ながら、作中に明確な答えはなさそうだ。
いっそ、
「愛」
であってくれたほうが楽なのだが。
どうか、そうであってくれという、願いがこもったうえでの
「これで終わり?」
だったのかもしれない。